修了生の声

忙しい社会人のために平日夜間・土曜日に通える経済経営系大学院

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博士前期課程修了生(2015年度)
八藤後 聡

私の経験から

仕事と両立して論文を書き上げるという困難なミッションに挑戦する皆さんの参考に少しでもなればと考え、私が修士論文を作成するにあたっての経験、特に苦労したことを列挙させていただければと思います。

東京駅に隣接する東京ステーションカレッジは、仕事と論文作成を両立させようとする社会人にとって申し分の無い環境であります。終業後、2コマの講義を受講することも可能です。このため、実は所定の単位を取得することは、それほど難しいことではありません。 一方で、論文作成という面では、いくつか注意しなければいけないことがあると思います。

第一に、生活に余裕がなく論文への注力が難しいということです。仕事の後、2コマの講義から帰宅すると、12 時前後になってしまいます。翌日の業務を考えると、おいそれと夜更かしすることも叶いません。また、仕事後という時間の制約があるため、図書館等での資料集めに苦労する可能性もあります。この結果、単位取得ばかりが進んで、論文が進まず焦りが募ることとなります。

この解決策としては、各講義のレジュメやレポートを論文内容に寄せていくことが良いと思います。時間のない社会人にとって、3~5頁のレポートの作成時間といえども惜しい。ですから、そのレポートが論文に転用できるようにするべきです。論文の本体に利用できなくとも、注釈の一部にでも利用できれば、それだけ論文が進んだことになります。

第二に、大学の暦に左右されないことです。大学には、夏休みや冬休み、初年度なら春休みなど、論文作成の追い込みに使えそうな時期があります。しかし、それをあてにして計画を立てるととんでもないことになります。いわゆるあるあるネタになりますが、論文の追い込み時期ほど仕事が忙しくなります。冷静に考えてみれば、講義期間はそれが言い訳となり業務が免除されたりします。一方、講義がない期間になれば言い訳がないので業務が割り振られる。周囲から見ても、忙しそうには見えなかったりするものです。

そんなわけで、いわゆる学生さんのような追い込みができるという期待はしない方が良いでしょう。難しいこととは思いますが、コツコツと早めに書き上げていくことが必要だと思います。

両立という困難なミッションのため、無駄は極力排除した方が良い。このためには、早い段階のレポートなどから、論文用の書式に統一しておく必要もあります。

「全ての講義が論文に集約されていく。」先生方からは、常々このように指導をいただきました。結果として実行できなかった私から、これからミッションに挑む皆さんにも同じように「全ての講義が論文に集約されていく」ということをお伝えしたいと思います。

※修了生の所属先は、原稿作成時のものです

博士前期課程修了生
年度 指名
2023 Batjin Natsagdorj
2023 Xiao Yao
2022 匿名(Anonymous)
2022 Ma Minghui
2022 増井 正幸
2021 修了生(匿名希望)
2020 角三 美穂
2019 修了生(匿名希望)
2018 橋本 武敏
2018 椙江 亮介
2015 平岡 憲道
2015 八藤後 聡
2014 市川 千尋
2007 小南 和雄
博士後期課程修了生
年度 指名
2022 朴 峻喜
2021 高山 和夫
2020 天達 泰章
2019 杉山 敏啓
2019 須内 康史
2018 神尾 真次
2018 宮本 弘之
2015 深谷 正廣
2015 田中 恒行
2014 蔡 玉成(さい ぎょくせい)
2012 孔 繁智
2012 酒巻 雅純
2012 目 篤
2012 鈴木 芳治
2011 植林 茂
2010 劉 博
2007 大江 清一
2006 神津 多可思