忙しい社会人のために平日夜間・土曜日に通える経済経営系大学院
博士後期課程は、内外の学会における研究水準を踏まえつつ、現場に根ざした新たな理論研究・実証研究を行ない、 企業や民間組織、NGO、NPOなど、大学以外の組織に所属しながら、自立的な調査・研究能力を身につけ、 新たな現場理論の創造や政策提言活動を行なうことができる「社会人研究者」を育成します。
博士号は、必ずしも大学教員になるためだけに与えられるものではありません。
現場での問題能力は、じつは、自ら問題を発見し解決を模索していく研究能力と通じるところがあります。
欧米では、博士号を取得しつつ、大学以外で活躍する人も少なくありませんが、わが国ではきわめて限られているのが実情です。
2002年に設置された経済科学研究科では、2013年度まで累積94名の博士課程取得者を輩出しましたが、 そのうちほぼ65%は元の職場または他の職場で活躍し、約20%が社会人から大学教員に採用されて活動しており(他は帰国、主婦など)、 わが国における知識社会を充実させるための一翼を担ってきました。
埼玉大学経済経営系大学院の博士後期課程は、前身である経済科学研究科のこうした成果を発展させるべく設置されています。
この博士後期課程では、もっぱら社会人を対象とし、すべての講義を、平日夜間および土曜日に、東京ステーションカレッジで行ないます。
また、質の高い博士論文を作成のために、すべての院生はプロジェクト研究を行ないます。 さらに、1名の主指導教員、2名の副指導教員による博士論文の指導体制が組織され、密度の濃いフェース・トゥ・フェースの指導が行なわれます。
こうしたプロジェクト研究と論文指導も、東京ステーションカレッジで行なわれます。
博士後期課程の修了者は、博士(経済学)または博士(経営学)の学位を取得することができます。 いずれの学位を取得するのかは、主指導教員と博士論文のテーマによります。