「経済分析」メジャーは、経済学部として最も基礎的な分野を勉強することで、次の3点を専門基礎学力として身につけます。

  1. 経済状況を総合的・分析的に思考するための経済学的思考力、
  2. 経済現象を歴史的、国際的に考えることのできる能力、
  3. 経済分析に必要とされる数量的スキル

みなさんは、このメジャーに所属することで、たとえば、「GDPとはどういう概念か」、「お金は経済においてどのような役割を果たすのか」、 「いわゆるアベノミクスによって経済はよくなるのか」、「日本の財政赤字をどうすべきか」などといった問題を、自分の頭で考えることになります。

「経済分析」メジャーは、経済学部卒業生の進路の2大分野である金融業、公務員に進もうとする人に最適なメジャーです。 さらに、経済学の基礎学力は、海外の経済学系大学院に進学する際にも必須の能力です。

必修科目
ミクロ経済学/マクロ経済学/日本経済論/Introduction to Economics
選択必修科目
環境政策論/日本経済史/応用経済理論/計量経済学/国民経済計算論/経済数学/労働経済論/金融論/経済政策論/財政学/地方財政論/マルクス経済学/国際経済論/西洋経済史/経済学史/International Economic Theory

エコノミストになろう!

今日、“経済学”という学問がカバーしなければならない守備範囲は、一昔前と比べて飛躍的に拡大しました。 景気の良し悪しはもちろんのこと、金融工学から、貧困削減、そしてまた環境問題に至るまで、多くの学問領域は経済学を無視して成り立たなくなっています。 日々進展するいわゆる“国際化”の中で、諸外国との取引や海外への生産拠点の移転は、年々増加の一途をたどり、 私たちが日々の生活の中で共有する情報も、国内のみならず外国からの情報で溢れています。

メジャー「経済分析」は、これらの混沌とした情報社会を分析するための手法である“経済学”を習得することを目的としています。 一見すると全く異なって見える複数の現象も、国際的な視点や、歴史的な視点、あるいは短期的な視点や長期的な視点といったさまざまな視点から光を当てるうちに、 共通な性質や法則性が見えてくることがしばしばあります。

“経済学”は、国内外に横たわる現実の複雑な問題を、それぞれの個人が独自の視点で分析するための“分析ツール”です。 メジャー「経済分析」に開設されている「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」、「経済史」、「計量経済学」といった講義科目を系統的に学習することによって、 それぞれの経済学の領域が関連し合いながら“分析ツール”として頭脳の中に定着していきます。 また、失業問題、貧困削減、アベノミクスなど経済のさまざまなトピックスを扱う「ゼミ」が、メジャー「経済分析」には開講されています。 習得した分析ツールを実際の具体的な問題に応用・分析することによって、テレビや新聞といったマスコミの情報や他人の価値判断に左右されない独自の“立ち位置”を持つことができる、これが経済学を学ぶ醍醐味であり魅力なのです。

さあ、皆さんも早くツールを身に着けて経済を分析しましょう!

マクロ経済学Ⅰ 長島 正治 教授