- 博士前期課程 平成20年3月修了
- 博士後期課程 平成23年3月修了
埼玉大学経済学部で4年間の大学生活を終え、環境負債の財務的影響を研究テーマに同大学の博士前期課程で学び、企業の環境負荷低減対策の物量・財務分析に関する研究をテーマに同大学の博士後期課程を卒業しました。5年間に及ぶ埼玉大学大学院での学生生活を振り返ってみると、今までの人生で最も知的に興奮し成長した5年間であったと実感しています。
まず、多様な視点を持ち合わせ、社会現象を考察する「眼力」を鍛えるには、埼玉大学大学院経済科学研究科は最高な場所だと思います。私は、学術、実務、行政など多分野からなる第一線の教授陣の献身的な講義に刺激を受けながら、優秀な社会人学生・留学生の仲間とのコミュニケーションを通じて新たな視点と考え方を身につけることができ、実り多い5年間を過ごすことができました。
次に、経済科学研究科の学位論文作成支援体制が非常に充実しています。論文指導、研究会、プロジェクト研究、中間報告会など、論文ブラッシュアップのためのスケジュールが綿密に設定され、論理展開および創造的アウトプットを強化するのに最適な環境が揃っていると思います。私の場合は、3名の指導教員の厳しく温かい指導のもとで、研究会・報告会などの機会をフル活用し、研究の問題意識、論理展開とオリジナリティを明確にすることができ、博士(経済学)学位を取得することができました。
また、経済科学研究科の講義は東京ステーションカレッジ(東京駅)とさいたま本校の両方で受講できるところは大きな魅力がありました。私の場合は、働きながら博士後期課程で研究を進めていたため、平日の夜に東京駅で受講でき、論文指導を受けられる便利性に最高に満足していました。土曜日にさいたま本校にある「研究資料室」に訪れ、社史、大学紀要や国内外の雑誌をサーベイし、経済学部研究棟の院生室でじっくり論文を作成していた時間がとても有意義で楽しいものでありました。
最後に、埼玉大学大学院経済科学研究科での学生生活で得た最も貴重なものである「絆」について触れたいと思います。教員と学生との絆、社会人学生と留学生との絆、卒業生と在学生との絆、このような絆があるからこそ、多様な視点を持ち合わせ、社会現象を考察できる「眼力」が養え、学問と実務とのコラボレーションが実現できるのです。私はいまでも毎月指導教員の研究会を参加し、研究科の先生方、先輩、後輩とコミュニケーションを図り、研究をより高いレベルに進めています。「一生勉強」、埼玉大学大学院経済科学研究科はその言葉を私の座右の銘とさせた場所であります。
※修了生の所属先は、原稿作成時のものです