平成24年3月修了
効果絶大!本学での五十の手習い
2012年3月に博士後期課程を修了し、現在は名古屋の私立大学で教員をしています。中央銀行で金融機関の立ち入り調査や役員のスタッフとして金融政策の立案に係る仕事をしていたものの、研究的な仕事の経験がなかった私が専任教員として新たな一歩を踏み出すことができたのは、正に本大学院で学んだ「五十の手習い」のお蔭だと実感しています。
ご存知の方も多いかと思いますが、ある程度の年齢を経てから公募で専任大学教員に採用されるには、専門的な実務知識・経験に加え、最近では、①博士号、②数本の査読(レフェリーのチェック)付きの論文、③教歴のいわゆる「3点セット」が必須となっています。
しかし、社会人を受け入れ、これらの条件を充足させてくれる国立大学(独立行政法人)の経済系の博士後期課程はあまり多くないように思います。私の場合は、2009年に本学に入学、実務経験をベースに課程中に2本の論文を執筆し、さらに担当教授のご紹介を得て2012年に著作を上梓しました。それを機に、某私立大学から非常勤講師のお話を頂くなどして、教歴を積むこともできました。その後、幾つかの大学の教員公募に応募したところ、複数先の論文審査を通り、現在勤めている大学に採用されるに至っています。少子化を背景に大学教員の採用が激減する中、第二の人生として大学教員をできるとは思ってもいなかっただけに、僥倖と評価すべきでしょう。しかし、本学で学び、採用に必要な要件を整えなければ、こうした機会をつかむことができなかったことも、また事実だと思っています。
本大学院は、①利便性の高い場所にある、②仕事と両立して無理なく学習できるプログラムが用意されている、③教員から手厚い指導が受けられるほか、実務経験豊富な周りのゼミ生からも知的刺激を受けることができる、④独立行政法人なので授業料が安い、⑤学位取得の効果が大きい、などの大いなるメリット・魅力があります。ぜひ一度、入学をご検討されてはいかがでしょうか?
※修了生の所属先は、原稿作成時のものです