教員になる前は、システム会社(日本ユニシス社)で金融部門のコンサルタント的な仕事が主でした。
その後、平成 22 年から平成 25 年までの 3 年間、公財)金融情報システムセンターに出向し、金融機関の現場での仕事が主となりました。本センターではサイバー犯罪や東日本大震災など数多くの印象的な仕事を経験しましたが、同時に自分の金融基礎・専門知識の少なさも痛感し、埼玉大学大学院の門を叩いた次第です。
修士課程では眠い目を擦りながらも、人生でこれほど勉強した時期は無いくらい充実した素晴らしい時間でした。同じ院生との語り合いも楽しかったですが、伊藤ゼミでの討議などは今でも夢に出てくるぐらいに緊張し、都度先生・先輩より厳しい指摘を受け、次回の捲土重来を誓ったものです。
伊藤先生や伊藤ゼミの先輩方、また同期の院生と言うより経験も知識も豊富な大嶋先生等に親身なご指導を頂戴し、現在形だけではありますが九州の地で教職に身を投じる事ができております。
50台から大学院に通い、50台後半にして教職に就くことは不可能ではありません。ただ、常に自分に自信を持ち、チャンスを必ず生かすことはとても大切です。また、自分の専門分野を持つことも重要です。
埼玉大学大学院の伊藤ゼミでは、私のような社会人教員が多く巣立っておりますので、あらゆる機会を通じてそれらの先輩にアドバイス頂く事が可能です。
現在、教員になり仕事は忙しいですが、自分で自分のスケジュールを組み、関心のあるテーマをさらに深めていく楽しさや、論文を通じて地域社会に貢献できること、さらにビジネスプランコンテスト等の指導を兼ね地元の高校生たちとの触れ合い等、素晴らしい状況に身を置いていることに大変感謝しております。
これも埼玉大学大学院の門を叩いた時、全てが始まったと考えます。皆さんも共に素晴らしい未来を築きましょう!
※修了生の所属先は、原稿作成時のものです